当校は私・石川とToan、Anhの3人のみで運営しております。
なぜかというと、教育への熱意と実力をもった講師を「安定して」確保することが、日本人・ベトナム人を問わずこの国では極めて困難なためです。結果として、生徒数を追い求め講師の人数をいたずらに増やしても、私の学校長としての器では授業の質を落とすことになってしまいます。
かつて私は、最大で日本人4人・ベトナム人4人、合わせて8人の講師で学校を運営していた時期がありました。学生数は2004年前半がピークで、400人近く。しかし正直な話、それで学校を悪くしてしまいました・・・。2004年中頃から坂道を転がり落ちるように何もかもが悪くなり、生徒数も一気に数分の一まで減少、2005年には廃校の瀬戸際に立たされていました。
人には得意なことと苦手なことがあり、胸を張って言えることではありませんが、私にはスタッフを抱え力を合わせて組織作りをしていくということが、非常に苦手であり苦痛です。その反省から年々講師を減らし続け、学校を立ち上げ10年以上支え続けてきた現在の3人だけでの運営となりました。売り上げはピーク時の数分の一まで落ち込みましたが、逆に利益は増え、何より自分達が納得できる仕事ができるようになっています。
得意なことに特化して、自分にできることを最大限にやることが受講生、そしてクライアント様への価値だと思っていますので、誠に不遜なもの言いですが、苦手なことをカバーしようというつもりはありません。
私達が目指すのは徹頭徹尾、「先生に教わってよかった」という受講生の満足であり、それがひいてはクライアント様の満足になると思っています。学校の知名度を上げることなど眼中にありませんし、授業の質を落としてまで規模の拡大や売上を目指すのも、全く私達の目指すところではありません。したがって、今後も日本人・ベトナム人を問わず「学校長である私を惚れ込ませるほど熱意にあふれた人材」が現れない限り決して新たな講師を雇用しませんので、スケジュールの都合から新規のクライアント様を受け入れられないことも多々あるかと思います。
我侭ではありますが、私たちは「最高の授業」を実現するために一切の妥協をすることなく、語学教育の本道に取り組んで参りたいと考えています。